実の母親の介護とお姑さんの介護と比べると・・・
何となくのイメージですが実の母親の方が少しでもストレスは少ないイメージがありませんか?
そして本当の親の方が優しくできるイメージがあります。
でも実は介護される側がお姑さんの方がまだ少しでもストレスが少ない(実の親よりの意)
というのが医療界での常識ということです。
昔の良い時を知ってる方が介護ストレスが大きい
友達の実のお母さんがレビー小体認知症になってからこんなことを聞きました。
お母さんを思わずたたいてしまったり、
見ず知らずの人に、街角で「お母さんに優しくしてあげてね」と突然言われたり、
(お母さんに怒る声が近所に聞こえて、それが噂になって陰で噂が広まっていたそうです)
今まで雨戸が開いていたお隣の家が、介護が始まってから常に雨戸を閉めたままだったり・・・
(大声で毎日怒る声が聞こえているから閉めていると思うと友達)
とにかく友達のストレスはMAXで・・・
元々友達はとても穏やかでのんきでゆったりした性格です。
世間の人と比べて特にのんびりしています。いわゆる癒し系でいい人です。
それなのにいまは会えばお母さんの愚痴ばかり。
あの穏やかな友達がお母さんに腹が立つのはよほどの事だと思います。
なんでそんなに腹が立つのか、出来ないことが増えるのが痴呆なのに・・・と、
介護をしてない私には理解できなかったんですが、
友達の口癖は「昔は出来ていたのに」「昔はあんな人じゃなかったのに」
いま病気なんだから、どうして昔と比べるのかよく分からなかったんですが、
そこにヒントがあると思ったので、
心配になってネット検索したり友人ドクターに何回も聞いてみました。
友人ドクターはご自分のクリニックと別に老人介護施設を運営されている介護の専門家です。
ドクターの話によると・・・
お嫁さんの立場の人より、実の子供の方が介護ストレスがたまるそうです。
その理由は「若い元気で賢かった頃を知ってるから」ということ。
一番良かった時期と今を比べるから腹も立つし悲しくもなるそうです。
だから友達もお母さんをたたいたりしてしまったんですね・・・
でもお嫁さんにとってお姑さんは他人だから割り切れる部分もあって
実の娘の方がストレスが多いことは医師や看護師の間では常識なんだって。
私はぜんぜん知らなかったことでとても驚きました。
※ただ息子と娘ではまた違うのではないかな?
息子は介護をお嫁さん任せにしてる人も多いと思います。
お嫁さんがお世話する場合は、怒るのをちょっと遠慮したり
お姑さんの方も少し症状がマシな時はお嫁さんに遠慮してわがままを言わないようにするそうですが、
実の娘には気を使わない分、母も娘も思うことを言ってしまうそうです。
(とは言っても介護はお嫁さんのストレスもとてもとても大きく、大変なのは娘もお嫁さんも同じです)
友達を見ていると、とても一生懸命お母さんのお世話をされています。
お母さんに対してしょっちゅう大声で怒鳴るから、
「あんたは鬼だ!」「もう世話はいらない!来なくていい!」と言われるそうですが^^;
友達を見ていて、本当にやさしい人だしえらいと心底思います。
痴呆になってもお母さんのことが大好きなのが伝わってきます。
わたしはそんな友達が大好きです。
まとめ
自分が痴呆にならない自信なんて私も全くないし
痴呆にならなくても持病のせいで介護してもらわないといけなくなる可能性はあります。
娘がいないわたしはいつかお嫁さんのお世話にならないといけなくなる時が来ると思いますが、
それが最期の1日だけでありますように・・・と祈っています。
お嫁さんにも息子たちにも孫にも迷惑をかけないようにするのが、人生最後の目標です。
それまで出来るだけ長く何でも自分でやれるように、何よりも身体も心の健康を心がけていきたいです。