素晴らしい映画に巡り合いました!
話題の映画だったのでご覧になられた方も多いのではないかと思います。
あのアンソニーホプキンス主演の「ファーザー」です。2021年公開。
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、
娘のアンが手配する介護人を拒否していた。
そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。
だがそれが事実ならアンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?
なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?
ひょっとして財産を奪う気か?
現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?
一言で言えば認知症の方の頭の中がどんな風になっているかが
とてもよく分かる素晴らしい映画です。
予想を大きく上回る映画でした!
お母さんの介護をしている友達に聞くと、
老化や病気であることは分かってるけどムカついて仕方ないとのこと。
私自身が認知症の方を介護したことが無いので(認知症の人と話したことも無い)
無責任には言えませんが、
友達が言ってることはわかるけど
この映画なら痴呆症本人の苦しみがよくわかるのでは?と思いました。
映画なので実際のご本人や周囲の人の苦しみはこんなものでは無いとも思いますが、
観れば意識が変わる可能性が大いにあります。
わたしも認知症にならない自信は全くありません。
一人暮らしで人と会話することがめったにないので
認知症になる可能性は高いと思います。
それは恐ろしいな。。。とは思ってたけど、
この映画を観てよりいっそう怖くなりました。
認知症になった人の不安や恐怖やとまどいが
最初から最後まで詳しく描写されているからです。
ただもし周囲の人が認知症になったとき、この映画を観ると観ないのとでは
その人に対する理解はまったく違うと思います。
本人が悪いのではなく悪いのは病気であって、
反対に認知症の方は病気の被害者だということがよく分かる映画です。
まだ観てない人はぜひご覧になって欲しいと思います。