偽物ばかりなのに大人気の美術館、
徳島の大塚国際美術館の人気の謎に迫るため現地を訪れました。
はてさて、どうしてそんなに評判が良いの?
前回の記事の続きです。
前回の記事はこちらです。
⇒ 全部偽物なのに【行ってよかった美術館&博物館ランキング】1位の
大塚国際美術館に行ってきました!人気の謎を探る!
フェルメール、ゴッホ、モネなど1,074作品
ほとんどの作品は手で触れることが出来ます
テーマごとにたくさんの部屋に分かれて展示されています。
全作品の中の、ほんの一部ですが、
私が本やTVで見たことがある作品だけ、ここで紹介しようと思います。
(カメラの画質が悪く綺麗に撮影できていません。ご了承ください)
ここはフェルメールの部屋です。
以前、京都市美術館にフェルメールの「真珠の耳飾の少女」が来た時、
本物を見てきました。
でももう何年も前のことなので、本物とこの作品との違いがわかりません。
どれも触ることが出来ます。
この手紙を読む女も、牛乳を注ぐ女も有名ですね。
館内は迷子になるほどの広さです。
全体にキリストと聖母マリア、受胎告知等の絵がとても多いです。
私は聖書の内容の知識がほとんどありませんが、
そういうことに詳しい人にはとても興味深いものばかりだと思います。
これは「貴婦人と一角獣 我が唯一つの望みに」ですね。
東京都美術館・国立国際美術館にやって来る「バベルの塔」が徳島で見られる!
これは今年日本に来るブリューゲルの「バベルの塔」です。
関西に来る予定が無いのが残念・・・
見どころはその緻密描写。
縦60センチほどの作品なので小さめサイズですが、
その中に人間が1,400人も描かれています。
それがここでは見事に復元されていました。
これも有名なヴィーナスの誕生ですね。
45年以上気になっていた絵の正体は「アルノルフィーニ夫妻の肖像」でした!
私が絵画観賞を好きになったのは、幼稚園か小学校低学年の頃からです。
母が世界の絵画の画集を集めていて、
そのときあまりにリアルな絵を見て大きい衝撃を受けた作品があります。
不気味な人間と、
そこにある鏡の中に映し出されたものたちが
絵画とは思えない、本物の鏡にしか見えないものだったのです。
それがどの絵なのか?誰の作品なのか?
思い出せないまま今に至っていましたが、
今回この大塚美術館でそれを見つけることが出来ました!
このファンエイクヤンの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」だったのです。
全作品、陶板に転写されたものです
この光沢からわかるように、
この大塚美術館の絵画は全て実物を撮影して、それを陶板に乗せ
復元されたものなのです。
だから陶器の光沢があり、模写とは質感が全く違います。
私が幼い頃、心揺り動かした鏡の中の世界は
残念ながら陶板では忠実に復元するのは難しかったようです。
画集の中の鏡は、本物の鏡としか思えなかったことを覚えています。
私が子供だったからかもしれませんが、
何度も何度も食い入るようにその絵を見ていました。
それなのに、母は数年前
断捨離して全部捨ててしまったと言うのです。
多分何十冊もあったと思います。
何でーーーーー!ショックを受けました。
置いておいてくれたら、私の一生の宝物になったのに・・・(涙)
でも今回、ずっと気になっていたあの絵が
ファンエイクヤンの作品だということがわかって嬉しいです♪
モナリザにも触れられる!
これは誰もが知るモナリザですね。
知人が何年か前にご家族でフランスのルーブル美術館に旅行されて、
モナリザの本物を見てきたとき、
「小さい絵だったよ。」と聞いていたのですが、
それを聞いたからか?私が予想していたより大きい絵でした。
ここでは本物の絵は1点もありませんが、こうやって実物の大きさを目の前で知ることが出来るので
それがとても嬉しいな~と思いました。
アートタッチでもモナリザの絵の謎の説明があります。
最後の晩餐は修復前と修復後を見比べることが出来ます
最後の晩餐は驚くほどの大きさでした。
修復後と修復前の絵が向かい合って展示されているので、
見比べることが出来ます。
こんなことが出来るのは世界の中でもここだけかも?!
定時に集合場所に集まれば、大まかなポイントごとに
係りの方が詳しく説明してくださるようです。
この4枚もよく見る絵ですね。
アルチンボルド・ジュゼッペの作品です。
4枚並べて展示されていました。
モネの大睡蓮は屋外にあります
モネの大睡蓮に何の知識も無かったのですが、
こんなに大きい絵とは知りませんでした。
朝、小雨が降っていたのに、
いつのまにか晴天になっていて、大睡蓮がまぶしいほどでした。
季節はずれなので、隣にある人口の水辺(水路?)には本物の睡蓮はもちろん咲いていませんでしたが、
その季節になるとさぞ美しいだろうと思います。
クリムトやらミレーやらゴッホやらと、有名絵画が目白押し
この絵を知らない人はいません。
クリムトの接吻です。
金色がとても上品で美しく、うっとりするような絵でした。
以下は写真だけ載せて説明は飛ばしてさ~っと進みますね。
このピアノに向かう娘たちは、
幼馴染の家の玄関にかけてあったので、4歳ぐらいの頃から知っていました。
女らしいかわいらしい絵ですね。
ピカソのご子息も来館されました
ピカソの有名なゲルニカです。
この作品を検品するために、実際にピカソのご子息がここに来られて
感動されたそうです。
本館1階の庭園からの展望が素晴らしい
この美術館の入り口は地下3階からのスタートなので、
本館、別館と何層もの構造を上に上がりながら見るようになっています。
地下3階と言っても、その位置に道路があります。
高低差のある土地を使って建てられたようです。
8割ほどの作品を見たころに、ようやく1階に到着しました。
本館1階の外には広い中庭があって、
地下にあるモネの大睡蓮を上から見ることが出来ます。
作品を触るとつるんとしていて光沢がある理由
私のカメラと撮影の腕が悪すぎて
綺麗な写真を撮ることが出来ませんでしたが、
実際はとてもリアルで、偽物と聞かない限りわからないかもしれません。
ただ実際手で触ってみると、つるんとしていて、
角度によれば光沢がたくさんあるので、それが反射して思ったような写真が撮れない場合がありました。
しかしながら、これらが全て陶板に転写されていることを後で知って本当に驚かされました。
しかもただの転写ではありません。
全て特別な絵の具でリタッチされたり焼付けされたりしています。
驚きの技術です。
それをポカリスエットやボンカレーで有名な企業「大塚」が実現したのです!
その方法が説明されたコーナーもありました。
次回はそちらを紹介しようと思います。