昨夜TV番組「実録!嘘と涙と男と女 波乱人生SP」の中のある一話を見て
号泣してしまいました。
貧困でお嬢さんを殺めてしまったシングルマザーの話を見て心が痛くなったからです。
私もお金の無い苦しみがよくわかります。
このシンママさんと苦しみは比較にならないかもしれませんが、
あの当時本当にとてもつらかったです。
夫の給料が手取り11万円になった時は生きている意味が無いと思いました。
多分あの頃の私は一時的なウツだったと思います。
離婚してお嬢さんと二人で再出発したシンママさん。
給食センターの給料が月に4~7万円。
夏休みや土日などお嬢さんの学校が休みの時期はパートもお休み。
お嬢さんと一緒にいる時間を優先させるにはとても良い条件ですが、
夏休みの翌月などは給料がありません。
パートの給料と、お子さんが中学を卒業するまでの児童手当と、
前のご主人からの養育費(3万)を合わせて
月収11~13万円。(11~14万円だったかも・・・)
県営住宅の家賃が1万数千円。
その家賃を2年滞納していたので強制退去の日がやってきて
お嬢さんの首に手をかけてしまう・・・
そんな事件でした。
確かに教育費が必要な時期は私も大変でした。
今、夫の月給が手取り17万円になっても生きていけているのは、
教育費が無くなったからだと思っています。
社会人になった息子たちからは食費ももらっています。
もし今もまだ息子たちの教育費が必要だったとしたら
私のパート給料を合わせても、とても生きていける収入ではありません。
番組では給食センターで副業はダメと言われたらしく
生活保護も断られたように再現されていましたが、その辺りは誤解もあるようでした。
ただ生活保護については、私も市役所に電話で聞いたことがあったので
よくわかりますが、
とにかく生活保護を許可しないようにする方向の回答しかありませんでした。
いくら生活が厳しくても許可をもらうことは不可能としか思えない返答でした。
市役所は私たち一家を助けてくれることは無いとがっかりして電話を切りました。
シンママさんも同じ気持ちだったと思います。
そのシンママさんはお嬢さんに不自由な生活をさせないために
CDやスマホを買ってやったりして来ましたが、
暮らしが厳しすぎて闇金でお金を借りたりもして、家賃が払えなくなったのです。
副業や生活保護のことはもっと調べるべきだったとは思いますが、
私が一番思ったのは、
お子さんが小さいうちは給食センターのパートでも良かったのかもしれませんが、
中学生になった頃からは
フルタイムで働ける他の仕事を探せばこんなことにならなかった可能性があると思いました。
お子さんをひとりで留守番させたくない気持ちは私もよくわかります。
特にこのシンママさんは家計が厳しいことをお子さんに悟られないようにしていたので
フルタイムで働くのは無理だったのでしょうね。
今はお子さんの目をごまかして貧困を隠すことは出来ても
もうあと数年でごまかせなくなるのは目に見えていました。
副業の件ももっとよく調べるべきだったと思います。
スマホをお持ちだったのでよく検索すると
年間20万円までなら課税されないこともわかったはずです。
20万円を12ヶ月で割れば一ヶ月2万円近くなり、
このご家庭にとってはとても大きい金額になったと思われます。
もしお子さんをひとりで留守番させるのがどうしてもイヤなら
家で出来る副業もあったと思います。
お子さんに対しては「余った時間で趣味程度に楽しみながらやってるのよ」と
軽く言えばよかったと思います。
この番組を見て、子育てがほぼ終わった私はまだラッキーなのかなと思いました。
息子たちが結婚するときはある程度の援助はしようと思っていますが、
教育費が終わったことはとても大きいと思います。
息子たちが大学生だった頃は、毎月貯金してある程度貯まっても
半年ごとに学費の請求が来て
2歳しか年齢差の無い息子たちの学費は本当にとても大きい負担になっていました。
(それでも奨学金を借りずに卒業させたことは今でもあれで良かったと心から思っています。)
私も離婚を考えていますが、
いくら学費を払う時期が終わったと言っても
手に職のない女性がひとりで生きていくのは本当に大変な世の中だと思いました。
そのために具体的な収入確保などの離婚準備が必要です。