脳外科医竹田くんの漫画で有名な赤穂市民病院の医療過誤事故の判決が出ました。
私もこの日、姫路の裁判所まで判決を聞きに行きました。
>>神戸地裁姫路支部は3月12日、禁錮1年、執行猶予3年(求刑禁錮1年6か月)の有罪判決を言い渡した。
この医療過誤については、誰が語るより最も詳しい
偉大な漫画「脳外科医竹田くん」をお読みください。
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※脳外科医竹田くん 漫画
詳しい判決の内容は、赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト参照
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✔医療ミスの元脳外科医に禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決~神戸地裁姫路支部 【更新あり】
「脳外科医竹田くん」で有名な赤穂市民病院医療事故「判決」傍聴のため姫路裁判所に行きました | 2026年3月12日
判決の日の3月12日、姫路裁判所に行きました。
前回公判を傍聴した2月28日より傍聴希望者がかなり多く抽選となり、
今回私は残念ながら抽選から外れてしまいました。
ただ今回、意外な理由で開廷ギリギリのタイミングで法廷に入ることができました。
(入れた理由は一番下で書きます)

前回2月28日の後半の様子はこちらでご覧ください。
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✔「脳外科医竹田くん」で有名な赤穂市民病院医療事故の裁判を傍聴しました

判決当日、まず私は裁判官が「禁錮1年、執行猶予3年」と告げた言葉を聞いて、
悲しみと、それと別に何か複雑な気持ちなどが混ざりあって、何とも言えない感情が湧き上がりました。
前回2月18日の涙とは違う、また別の涙がこぼれました。
難しいのは分かってたけど、求刑よりさらに重い判決であってほしかったのが本音です。
そうでないと納得できないからです。
身が震える思いで裁判官の説明を聞きました。
・被告が未熟だった。
・被告の止血の回数が少なすぎた。
・視野の把握が困難ならドリルの使用を止めるべきだった。
・それまで6回ドリルを持ち替えたのに、科長がスチールバーを強制したかのような供述は信用できない。
・科長の作業の進捗を待つべきだった。
求刑から減刑された理由・執行猶予が付いた理由
・被告は就労不可能になっている。
・被告は過失を認めて謝罪している。
・被告をバックアップする体制が十分ではなかった。
・科長も危険を感じたらすぐドリルを止めるよう言えたはず。
・賠償金が支払われている。よって罰金で済むものではない。
判決の内容は主に以上のようなことでした。
とにかく裁判官が早口すぎて全てを記憶するのは無理だったので、
私が覚えている範囲でまとめました。
今の理不尽な感情を、ブログで上手に言葉にできないのがもどかしいのですが、
これは他人事ではないのです。
誰もが被害を受ける可能性はあるのです。
他人事ではない「竹田くん」問題
2017年に私の父が兵庫県のある県立病院で術後すぐ亡くなった時も
とても不思議なことが続いていて、
結局、何が主な原因で亡くなったのかわからないままです。
主治医は父の意識がなくなったあと、ほぼ診察しませんでした。
手術前のいつもの診察もとても冷たいもので、
両親は病院の相談室にも相談して、病院から医師に注意もしていただきました。
今思えばあのとき、父を転院させれば良かった、主治医を変えてもらえば良かったと後悔しています。
「先生にお任せしてる限り、手術で何かあったしてもそのまま受け入れるように」と生前から父が希望していたため、
その後は主治医にも病院にも、入院費の支払い以外は一切接触しないまま9年が過ぎました。
父が亡くなって家族が集まった時、
顔を真っ赤にして半分泣いた主治医が出てきて「申し訳ありませんでした」と震えながら言いました。
もし自分にミスが無かったら医者は簡単に謝らないのでは?と思うのです。
謝っただけましなの?よくわかりません。
この先生、とにかく手術したくてしたくてたまらない人でした。
そのころ疑問に思った気持ちが今もずっと残っています。
別の先生が手術していたら結果は違ったかもしれない。
でもここで一つ、父は手術によってすい臓がんだったことが分かったので、
どちらにしても長くなかったかもしれません。
ただ、術後入院中あんなに早く亡くなるとは誰も思っていませんでした。
手術前に何の準備も心構えもしていませんでした。
父は最期の準備もしたかっただろうとそこも心残りです。
父の死因は追及しなかったので、
竹田くんの医療過誤と父の死に共通点があったか無かったかはわかりません。
しかし、竹田くん以外にも同じように問題もある医師は他にも複数いる可能性はあります。
だから赤穂市民病院の医療過誤は誰にとっても他人事ではありません。
赤穂市民病院の医療過誤と同列に並べるのは違うと分かっていますが、
私も2018年から謎の体調不良による激痛と異常な冷えで歩けなくなり、
たくさんの病院のあらゆる科で診察していただきました。
結局その数年後に関節リウマチだったことが分かったのですが、
ある県立病院(父とは別の病院)で先生にこのように言われました。
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その若い先生は「検査の結果で異常が無いのにそんな患者を診ていると病院が混んで仕方ない」等いっぱい言われました。
脳神経内科の検査で何もみつからないなら、
他の科を紹介してもらえないかとお願いしても
「そんなことをしたら他の先生に迷惑がかかる」とハッキリ言われ驚きました。こんなにひどい症状があって日常生活に支障があるからお願いしているのに。
※ドクターショッピングを終わらせたいのに症状が辛い・病名がみつからない・治療が無い
ドクターショッピングを終わらせたいのに症状が辛い・病名がみつからない・治療が無い半年以上が過ぎてしまいました。足が悪くなって診断名も無いので治療が無く、自分で冷えないようにゆっくり歩くように足を休ませるように気をつけているだけ。でも、自分でハッキリ分かるんですよね。これは普通の冷えじゃないってことは。これがただの冷え性...
私に毒を吐いたこの先生は、病気のつらい症状をやわらげる気持ちがあるようには思えません。
耐え難い症状があるだけでも、患者は心が傷ついているので、せめてそれをわかってくれる方に診てもらいたいです。

ただそういう医師は竹田くんなどごく少数です。例えば私の主治医のリウマチの先生や瞳孔不同の脳神経内科の先生は患者の苦しさに寄り添ってくださっています。医師は、私たちの命と健康を守ってくださる尊いお仕事であることに間違いありません。
誰でもいつでもどこでも、
竹田くんの漫画と同じようなことが起きる可能性が
ゼロでは無いことをみんな知っておいて欲しいです。
求刑1年6カ月に対して禁固1年執行猶予3年は妥当?それとも軽すぎるのか?

元々の求刑一年6カ月自体も法律に詳しくない素人の私からすれば、
被害の大きさを鑑みた場合、法の限界を強く感じています。
しかも今回の判決は、求刑より軽い禁固1年執行猶予3年でした。
判決を受けて、被害を受けられた女性のご家族がコメントを発表されました。
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「判決言渡し直後ということもあり、まだ気持ちの整理はついておりませんが、執行猶予つきとはいえ、刑事罰が下されたことで大きな節目を迎えたと感じております。
しかし医療過誤によって奪われた母の身体の自由や失われた時間が戻ることは二度とありません。
患者の生命を軽視するような方は医療に携わるべきではないと考えております。医道審議会におかれましては、二度と母のような悲惨な被害者を生むことのないよう、松井医師に厳しい行政処分を下していただけますよう強く要望いたします」
こちらはご家族のブログです。
判決を受けてお気持ちを記事にされています。
ぜひお読みください。

今後の医師免許の行方が一番気になる方も多いのではないでしょうか。
もう二度とこのようなことがあってはいけません。
もし控訴する場合の期限は2週間ということでした。
公判が終わったあと私も駐車場まで行き、
被害を受けられた方のご家族の車の出発を遠くから見送らせていただきました。
長きに渡って戦って来られた皆様に心から敬意を表したいです。
この裁判の今後は今日の時点ではまだ分かりませんが、
この医療過誤が社会に与えた衝撃の大きさや、
ご本人とそのご家族の苦痛を、日本社会は決して忘れてはいけません。
あとがき 傍聴券の抽選に外れたのに傍聴できた理由
そして最後に抽選に外れた私が、
傍聴券を手にして公判の部屋に入れた理由を書きます。
抽選に外れて外で待つつもりだった私に、
知らないおじさんが「急に入れなくなったから傍聴券をもらってくれない?」と声をかけて来たのです。
でも時計を見るともうギリギリ。
「多分間に合わないと思うけど」と答えたら
「間に合うかどうか行ってみたらいいよ」と言うので
券をもらってとりあえず法廷の前まで行ってみたら、まだ入れるとのこと。
空いてる席に座らせてもらって最後まで聞くことが出来ました。
閉廷して外に出たら、外で待っていた女性が、
「あのおじさんお金が欲しかったみたい」と教えてくれました。
いつもそうやってお小遣いを稼いでるそうです。
でもそれって犯罪じゃないの???
無料でもらった傍聴券を売るなんて考えもしなかった。
っていうか、そう言えば当たった人から譲られた私もダメだったのかしら?
ブログを書きながら今ふとこのことを疑問に思ったけど、
その時はおじさんが「誰でも券を持ってたら入れる」と
強く言って来たので疑いもしなかったんです。
ちょっと検索してみると、静岡地裁ですがこのように書いてありました。
>>傍聴券当選者が他者に傍聴券を譲渡した場合、理由を問わずその傍聴券は無効となりますので、ご注意ください。
多分姫路も同じでしょうね。
もし姫路もダメだったとしたら知らなかったとは言え、ごめんなさい。許して!
そのおじさんは私が出てくるのが待ちきれず途中で帰ったそうなので、
お金は渡しませんでした。
っていうか、待ってたとしてもお金はぜったい払わないけどね。
恐ろしいビジネスがあるもんだ。
そう言えば2月18日の公判でも複数の男性が裁判中に居眠りしてたので、
何のために来てるのかとても不思議だったんです。
そういう人がいたら、本当にこの問題を真剣に考えている方が抽選に漏れることなります。
判決の日も2席か3席空いていて変だなと思ったんです。
抽選に外れてベンチにたくさん座って待ってらっしゃったのに。
譲渡する人が見つからずに、
当選しても入る気が無い人がそのまま法廷には入らずに帰った可能性もありますよね。
裁判は純粋な気持ちの人だけ、傍聴券の抽選に参加してもらいたいです。
赤穂市民病院 脳外科医竹田くんの判決傍聴のまとめ
姫路での裁判はこれで終わりですが、
これからも陰ながら応援していきます。
被害を受けられた方とご家族が
とてもとても大変な思いをされていることは、これからもずっと絶対忘れません。
そして松井被告が養子縁組で名前を変えて、
いつか再びまた医師として日本のどこかの病院に復帰しないことを願います。


