ミッシングワーカーの意味と原因
たまたまつけたテレビで聞き慣れない言葉を耳にしました。
ミッシングワーカー。
働くことを諦めているミッシングワーカー
放送はNHKスペシャル「ミッシングワーカー働くことをあきらめて」です。
ミッシングワーカーとは無職かつ職を探していない人のこと。
働くことを諦めている人で、特に40代50代が多いようです。
ミッシングワーカーのような言葉で「ワーキングプア」の特集番組(今回と同じくNHKスペシャル)を
初めて見たのはいつだったか・・・
10年も15年も前だったでしょうか。(検索すると2006年頃だったようです)
そのときも今回と同じで生まれて初めて聞く言葉で、
「へ~そんな人がいるんだ~」と全く他人事として聞いたことを覚えています。
でもそれから何年も経って、ワーキングプアなんて今は誰でも知っている言葉。
今回の「ミッシングワーカー」も一般的な言葉になるだろうなと、
ショッキングな内容を見て確信しました。
失業者数というのは職を探している人の数を指し、
ミッシングワーカーは職を探していないので雇用統計の失業者 には含まれていません。
ミッシングワーカーになる主な原因は非正規労働の増加と介護
非正規労働が急増がして、
転職を繰り返すうちに低賃金かつ劣悪な仕事しかなくなってしまい、
転職に失敗すると八方ふさがりの状況に陥るのです。
まるで夫を見ているようでした。
夫は今まで何度も転職して 50代でとうとう手取り月給17万円賞与なしとなってしまいましたが、
ひとつだけ幸いなことがあります。
それはどの職も全て正社員だったことです。
手取り17万円の正社員で言うのもなんだかおかしいのですが、
それでも厚生年金や健康保険があっただけ幸せだったと思います。
しかしその仕事も今年辞めてしまい、
離婚してまでまた次の仕事へと職を変えました。
でも今度は正社員ではありません。
自分で商売を始めると言って家を出ましたが、開業資金を借りることができなかったようで、
今、どんな仕事をしているか全く知りません。
アルバイトでも何でもいいので、やる気を持って何か次の仕事を探してくれればいいのですが、
夫がミッシングワーカーになってしまう可能性はとても高いと思います。
ミッシングワーカーになる原因で一番大きいのは親の介護だと番組では言っていました。
TVで見る限り、どの方も一生懸命親の介護をされていましたが、
親の介護のために一旦職を辞したことをきっかけに社会に戻るきっかけを失ってしまい、
親の年金だけでギリギリの生活を送っている人も多いようです。
息子達をミッシングワーカーにさせないために
私が最近少し気になっているのはアルツハイマーのこと。
絶対自分がアルツハイマーにならないという自信はありません。
私の友人のお母さんや、妹のお姑さんなど、
他にも複数の方がすでにアルツハイマーで通院されています。
それ以外にも脳疾患や心臓病、どんなことがきっかけで寝たきりになるか
それは誰にも分かりません。
夫と離婚した私がもし介護が必要になった場合、
面倒を見てくれるのは息子しかいません。
自分の身の回りのことができる程度なら良いのですが、
私が寝たきりになったら、施設に入れるような大きいお金がなければ
息子に見てもらうしかありません。
でも息子には仕事があるので、
それを休んだり辞めたりしてまで介護してもらいたくないのです。
だからそのために一番大事なのはいつまでも元気でいること。
そして次に、
私の体が健康な間にやはり1円でもたくさん貯金を増やしたいということです。
お金があれば自分の介護は病院施設などに任せることが出来ます。
またミッシングワーカーは独身者がなりやすいことから、息子達には良い結婚が出来るようにと願います。
いつか夫が「寝たきりになった」と、どこからか連絡がもし入ったら
息子達はどうするでしょう。
私はもう他人だから知らないふりは出来るけれど、息子達にとれば実の父親。
仕事を辞めてまで面倒を見ようとするかもしれません。
だから夫には自分の将来をきちんと考えて、仕事に関しても健康に関しても最善の生き方をして欲しいのです。
夫が自由に生きれば生きるほど、
息子達に負担がかかる可能性が高まることを夫は気がついていません。
しかし・・・
転職を反対する私と、
離婚までして転職した夫には私のこの声は届かないでしょうが。
ミッシングワーカー、これからの日本にとってとても大きい課題になりそうです。