先月ネットで見つけてからずっと、どうも納得できかねる記事があります。
東洋経済の記事から~熟年離婚について
>> 「年金分割」熟年離婚は99%やめたほうがいい「嫌な夫」でも「仮面夫婦」のほうがまだマシだ
この記事を読んでもらえれば分かりますが、
東洋経済の記事が言いたいことを、本当に大雑把ですが簡単に要約しますね。
離婚して年金分割しても、その分割分は婚姻期間の厚生年金部分だけで
予想を下回る金額で生活がなりたたない可能性が高い。
(おそらく専業主婦のパターンで計算してありますが)
婚姻期間が30年ほどあっても、
妻の年金は自分自身の基礎年金とあわせても一ヶ月10万円ほどにしかならないケースが多い。
しかし夫が亡くなったらもらえる遺族年金は年額93万円(一ヶ月8万円弱)なので離婚は損が多い。
だから、つかず離れず仮面夫婦のほうが良いかもしれない。
そう言ったようなことが書かれています。
熟年とあるので、50代~60代ぐらいを想定している記事だと思います。
女性軽視か?
私がこの記事を女性軽視と思った理由は、女性が年金分割の仕組みを知らないと想定した文章であることと、
今は女性も稼ぐ時代であることを除外していることです。
(ただ65歳以降もしくは60歳以降の女性は働いていない人も多いとは思います)
女性の皆さんってもっと賢くて、もっと頑張っているんじゃないでしょうか。
嫌な夫と同じ墓に入れるか?
しかし私は自分の経験から言いますが
離婚したいほどの大きい理由があるのに、お金の損得だけで一生我慢できますか?
もちろん何となく愛称が悪いとか、そんな理由なら離婚しないほうがいいかもしれませんね。
でも私が思っていたのは夫と同じお墓に入れるか?死んでまで一緒にいられるか?ってことでした。
年金の金額だけ見て、仮面夫婦を続けられますか?私にはとても無理です。
もし我慢できるならそれは離婚するほどじゃない可能性もありますよね。
離婚前に離婚後のお金のことは調べておこう
そもそも年金分割は婚姻期間の厚生年金部分だけ分割することは、
離婚しようとしている人は知っている人が多いんじゃないかな?と思っていますがどうでしょう?
最初は知らなくても、これから離婚しようとすれば、離婚前に調べると思うのですが調べない人が多いんでしょうか?
調べずに夫の年金全額の半分、もらえるなんて思うでしょうか?・・・・
それなら妻のほうが年金多くなってしまいますよね。
あえて私は離婚前に年金分割される金額を計算してもらいませんでした。(年金事務所で)
計算してくれる制度があるのは知っていました。
計算してもらわなかった理由は特にはありませんが、
私はその金額によって離婚する、しないを決めるつもりは無かったからです。
大体の一般的な収入のご主人で月に3万~5万ぐらいしか増えないことは知っていたので、
収入の少ない(元)夫は、それよりも少ないことは完全に想定内でした。
それより私は離婚してからも、それまでよりもっともっと頑張って働こう!と決めていました。
分割される年金にそれほど重きを置いていませんでした。
それよりも自分で稼いで行きたいと思っていました。
熟年離婚後も働き続ける覚悟は必要
つまり私が言いたいのは、
東洋経済の記事に書いてあるように熟年離婚して分割された金額が少なくて
生活が成り立たない可能性は確かに高いと思います。
ただ私は、離婚すると言う事はその後の人生は自分の努力次第だと知っている女性はたくさんいると思っています。
良い方向へ傾くか、良くない方向へ傾くかは自分次第です。
それが私は反対にそれを「面白い!」と思っていました。
それならば私は絶対良い方向に向かおう!そのための努力は惜しまない!と決めたのです。
熟年離婚して、分割された年金だけでのほほんと生きていられるような時代ではありません。
人生100年時代の到来とも言われているし、もらえる年金はどんどん目減りする一方です。
年金分割の金額よりも、自分で頑張って働いて得るお金のほうが金額がずっと多いかも?
「努力」ってそんな無限の可能性を含んでいるのです。
記事はまた下に続きます。
年金分割して増えるのは月額27,000円~私の場合
やっと2ヶ月ほど前にねんきんネットで年金分割の金額が反映されて
月額27,000円を分割されたことが分かりました。
その事はこちらの記事にまとめています。
私も一ヶ月10万円ほどの年金しかありません。
でもだからこそ今これだけ毎日努力していて、その努力がとても楽しく、すばらしく充実しています。
もし離婚せずに、いつか夫が亡くなれば確かに遺族年金のほうがもらえるお金は大きいです。
でも年金分割で夫の年金が27,000円減って私が27,000円増えたと思うと
離婚したとは言え、元夫に対する感謝の気持ちがあらためてまた芽生えました。
29年以上の長きに渡って生活を共にした夫。
もう会いたいとかは全く思わないけど(笑)、
離婚後の私にこんなにも輝いた新たな人生がスタートしたことにも夫も感謝しています。
残念ながら新しい恋愛があるわけでもなく(笑)離婚前と同じ仕事を続けていて生活パターンは何も変わっていません。
でも自分の気持ちはとても軽く、とても明るく、やる気満々で毎日を送っています。
人の幸不幸は気持ちの持ち方次第。
熟年離婚後の女性はいくらでも輝ける
だからこの東洋経済の記事のタイトル「99%熟年離婚はやめたほうがいい」と内容は
離婚後の女性の人生がどんなにキラキラ輝いているか知らない人が書いたのかなと思っています。
それとも私は、「熟年離婚をやめたほうがいい99%」の残りの1%なんでしょうか?
あとがき
ただ、私は決して離婚を勧めているわけではありません。
夫婦仲良く添い遂げることがもちろん一番の幸せで、私には成し得なかった憧れでもあります。