欲しい物と本当に必要な物は必ずしも同じではありません。
欲しいと思う物をすべて買うわけにはいかないし、
欲しくなくても買わないといけない物もあります。
では幸福を感じるお金の使い方はどんな使い方でしょう?
欲しいものと必要なものは必ずしもイコールではない
台風対策に出窓のガラス交換
例えば私は2年ほど前の夏、2階の出窓のガラスを防犯ガラスに交換しました。
ガラスなんて交換しても見た目は全く同じで、欲しいわけがありません。
でも去年の大型台風で出窓の恐ろしさを感じたので交換することにしました。
知り合いで出窓ごと落ちた人もいました。
交換したのは車のフロントガラスより強いガラスで、
2箇所の窓で25万円ほどだったので決して安い買い物ではありませんでした。
しかし出窓自体は大がかりなリフォームをしない限り取り外せないので、
お金で安心が買えるなら安いものです。
満足度が高い買い物になりました。
ただ何度も言いますがガラスなんて本当は全く欲しくありません。汗
リウマチの薬
わたしは先月からリウマチの自己注射を始めました。
そのお値段は安くは無くてバイオシミラー(ジェネリックみたいなもの)なのに
注射1本で約5000円です。
注射は毎週1回します。
これは治療なので買い物とはちょっと違いますが、
「幸福なお金の使い方」の視点で考えてみると、
病気になってしまったことは不幸ですが、
この注射によって体調が大きく改善されたとしたらこれ以上幸せなことはありません。
人間は食べていくために食べ物に優先的にお金を使い、
暮らしていくために住宅ローンや家賃を払います。
お子さんの教育も優先順位が高いです。
でも私にとってリウマチの治療はそれらと同じぐらい、
もしくはそれ以上に優先させたい事柄です。
洋服やアクセサリーを買ったり外食したり等は二の次です。
毎月何万円もかかるリウマチ注射がよく効いてくれたとしたら、
これは私に喜びと幸せを与えてくれるお金の有意義な使い方です。
残念ながらまだ注射の効果は感じられませんが
使ってみないとこればかりは分からないので、そこに後悔はありません。
効果が無ければまた別の薬に変更するだけです。
「欲しいだけ」の物にまどわされない
欲しい物は買うのに必要なものをケチる人が多い現代
「必要な物」と「欲しいだけの物」の違いを自分で判断することが大切です。
分かりやすい言い方をすれば、
必要な物は「リアル」で欲しいだけの物は「バーチャル」です。
幸福を感じるお金の使い方は、必要な物にお金を使うことです。
日本の長い不景気から来る「貧乏」になりたくない恐怖や老後不安のせいで
「欲しい物」は買うのに「必要な物」はケチってしまう人が増えているように感じています。
カップラーメンやハンガーバーばかり食べていたり、
1回着ただけで毛玉がたくさん出来るセーターを安いからと買う人を見かけます。
私も安いサマーニットをGUで買ったところ、
一度洗っただけで着られないほど伸びてしまって捨てた経験があります。
欲しいだけのものを安易に買ってしまう心理
人間にとって食料は必要な物なんですが、
私たちはいつでも簡単に手に入れることが出来ます。
(国によって違いますが日本人にとっては簡単)
簡単すぎるから、本当は必要な物なのにそれほど差し迫ってないので
食料を買うことに刺激を感じません。
でも簡単に手に入らないものは欲しい気持ちが刺激になり、
それに加えて手に入れたときにも一時的な刺激になるので欲しい気持ちが高まるのです。
だから普段使う物(イコール必要な物)にお金をかけると満足感が高いのですが、
それについては以前こちらの記事にも書きましたがコンフォート原則と呼びます。
↓ ↓
欲しい物と必要な物の違いがよく分からずに混同してしまうこともよくあることですが、
欲しいだけの物を絶対買ってはいけないということでは無く、
両方のバランスが大切なのかなと思います。
そこは個人の生活や仕事や趣味趣向によっても違うので、服を買ってはいけない外食してはいけないということではありません。
「可愛い・安い」だけで買い物してもゴミを増やすだけ
私に限らずある程度以上の年齢になると物欲が減ってくるので、
欲しいだけの物に手を出すことが減って来ます。
50代の方、若い頃と比べてどうですか?私はものすごく減ってきました。
特に断捨離を心がけるようになってからは、
欲しいだけの物を買っても結局はゴミになることが多いことに気づきました。
「いいな~かわいいな~」と思っても、「一年後には邪魔になってるかも?」と思ったら
あえてゴミや捨てる手間を増やすことはしなくなりました。
物を捨てて少なくなった時の爽快感を知っているからかもしれませんね。
ひとり暮らしの私は大体毎月(特別費以外の)通常の支出は一ヶ月8万円~11万円ぐらい使っています。
今年7月は医療費以外で7万円弱しか使っていませんが、
欲しい物を我慢したのではなく、ただ必要な物を買っただけです。
それでも何のストレスも無く満足できる家計で一ヶ月を〆ることが出来ました。
これがもし20代だったら欲しい物を何も買わない一ヶ月なんて考えられなかったでしょう。