TVや雑誌などで「老後破産」とか「下流老人」が頻繁に取り上げられていますが、
実際の高齢者の収入と支出はどうなっているのでしょうか。
不安にあおられるばかりでは無く、
前もって準備できることは準備しておけば、不安は小さくなるはずですよね。
年金だけでは毎月3万円足りない
総務省の2015年「家計調査年報」には、働くことを卒業した高齢の無職家庭の1カ月の収支の平均が記載されています。
夫婦二人世帯の収入は約21万円、支出は約24万円。
単身世帯の収入は約12万円、支出は約15万円。
ここから見ると、夫婦世帯、単身世帯、双方とも3万円足りない計算になります。
しかし反対に考えると8割ほどは公的年金でまかなえているということになります。
今までのお年寄りとは違い、
これからの時代は働ける間は出来るだけ長く働きたいと考える人が増えてきています。
しかしいつまでも健康とは限らず、
体調により働けなくなった時にこそ、この年金と言う制度がとても生活において重要なものになります。
ご存知のとおり、年金は自分のために払っているのではなく、
今のお年寄りのために払っています。
今の若い方が年金を受け取る年齢になる頃には、さらに少子高齢化が進んで
生活の8割を年金でまかなえるほどの金額はもらえなくなるでしょう。
しかし、公的年金の半分は税金でまかなわれていることから、
将来年金を全くもらえなくなることは無いと思われます。
したがってやはりこれからも長きの将来に渡って、
年金は重要なものだということには変わりないと思います。
民間保険には無いお得がいっぱいの公的年金
死ぬまで受け取れる
また年金は死ぬまで受け取ることが出来ることが魅力です。
同じような保証の民間保険に入るとなると、掛け金が大変高額になります。
しかし年金には半分税金が使われているので、保険料に対して手厚い給付があります。
手厚い遺族年金 障害年金
また国の年金には障害年金と遺族年金があります。
ケガや病気などで高度障害を負った場合、高度障害状態が続く限りずっと受け取れますが、
民間の保険はほとんどの場合、一度限りです。
国民年金の障害年金は重度の障害の場合、年間約100万円受け取ることが出来るのでとても大きい金額です。
遺族年金をもらえるのは、亡くなった人の配偶者で高校卒業前の子供がいる人です。
サラリーマンの場合は、遺族厚生年金が上乗せされます。
独身の人が亡くなった場合は親が健在なら、親が遺族厚生年金を受け取ることが出来ます。
遺族年金に関しては、ファイナンシャルプランナーの方に詳しくお話しをお聞きする機会があったので
その時の様子をこちらの記事にまとめています。
遺族年金に興味のある方は、宜しければこちらからどうぞ。
↓ ↓
年金の赤字を補う方法
保険料を必ず払う
将来しっかり年金を受け取るためには、毎月必ず保険料を払いましょう。
私は長年に渡って夫の扶養に入っていたので国民年金の第三号でしたが、
国民年金は満額であっても78万100円(平成27年度価格)で、
12ヶ月で割ると65,000円にしかなりません。
我が家は夫に退職金がありませんし、
受け取る年金もとても少ないです。
その金額で生きていけるとは思えないので、
将来の年金を1円でも多く増やしたいので働く時間を増やして職場の厚生年金に入りました。
個人的な意見ですが、
もし体力や時間に余裕のある方は、職場の厚生年金に加入することをお勧めします。
給料の額や加入年数によりますが、将来受け取る年金額がどのくらい増えるかを
細かく計算して私は加入を決めました。
自分で貯める 殖やす
そしてもう一つ必要と思われることは自分で老後資金を作っていくことです。
そのために遅くても50代から生活を小さくし、先取り貯蓄をすることや、
今年から始まった確定拠出年金を始めることなど、
自分で準備していくことが大切だと思います。
私は投資などリスクのあることはやらない主義なので、
先取り貯金や積み立てなどしかやっていませんが、少しずつコツコツと準備を進めています。
他のご家庭の退職金の平均はどのくらいでしょうか?
夫にも私にも退職金はありません。
だから65歳時点の貯金の目標は退職金の平均額ぐらい貯めることが出来ればいいなと思っています。
今ちょっと検索してみると平均はこのくらいのようです。
高校卒(管理・事務・技術職)・・・1,673万円
高校卒(現業)・・・1,123万円
わーこれは大きい金額ですね。(汗)
でも目標は大きいほうがいいので、あきらめず常に前を向いて努力は続けようと思います。
あっそれと書き忘れていましたが、最後にもう一つ・・・
老後も稼げる方法をみつけておく
自分で老後資金を作る方法は、先ほど書いたように先取り貯金や確定拠出年金だけでは無く、
一番大事なことは
健康で、出来るだけ長く働き続けることに限ると私は考えます。
30代からでも40代からでも、そして50代からでも遅く有りません。
定年退職後も続けられる仕事を、若い頃からみつけておくことが大切だと思います。
本日のブログの最初のほうに書いたように、
年金だけでは毎月3万円足りない計算になるようです。
しかし反対に考えると、毎月3万円稼げば赤字にならず暮らしていけるのです。
3万円なら何とかなると思いませんか?
体力に自信のある人は週に2度ほどアルバイトに行くのも良し、
在宅で仕事をしたい人はネットでライターをやるのも良し、
これからの時代は他にも今想像もつかない稼ぎ方も色々出て来ると思います。
結局は小さい努力の積み重ね次第で、年金暮らしもワクワク楽しめると思うのです。