父から昨年末に贈与の申し出がありました。
誰からどんな贈与を受けても、贈与を受けた金額が一年で110万円以内なら、
贈与税はかからない法律があるのですが、
年金暮らしの父からそんなに多く贈与があるはずもありません。
父いわくとりあえず非課税の範囲内でということでした。
私の予想では、多くても一ヶ月1万円とかそういう単位だと思います。
両親が普通に生活した残りのゆとりの部分を
私と妹に分けると言った程度です。
何年か前から実家にある色んな不用品をどんどん捨てている両親。
食器棚の食器なども気持ちいいほどどんどん捨てています。
今度は私と妹が子供の頃使っていたピアノも捨てるそうです。
私は、父が27歳、母が24歳の時の子供です。
ということは、
あと24年27年したら、今の父や母のようになるということですよね。
今の私は元気で、
今日もジムで筋トレの後に30分だけですが走ってきたし、
まだまだ体力がありますが、
たった20数年で両親のようになることが信じられません。
父も母も大病を何度かしましたが、今は元気で暮らしています。
頭も全くボケておらず、
私よりずっと頭がいいんじゃない?と思うこともしょっちゅうあります。
父は毎日のウォーキングも欠かしません。
贈与のことも断捨離のことも
こちらから何か言うことは一度も無かったのに
私たちの手を借りず、
自分たちからどんどん終活を進めているのは本当にえらいと思います。
でもその反面、残り何年あるかわからない自分たちの人生を
どう考え、どう振り返っているのか
その気持ちを考えると胸が締め付けられるような気がします。
両親の財産のことは全く知りませんが、多分土地と家しか無いと思います。
大企業に勤めていた父の給料は年金の額は知りませんが、
ゆとりある人生を送ってきたはず。
父は本業とは別に副業があって、
その収入は副業が本業を上回っていました。
今もなお毎年の確定申告を欠かしません。
(70代で大病をしてからは細々と続けています)
それなのに貯えはほとんど無いんじゃないかなと思っています。
貯金とか節約とかは無縁の二人でした。
父も母もその両親が亡くなったときに遺産を1円も相続しませんでした。
昔のことなので、どちらも長男が全額を相続したのです。
だから貯金はあまり無いと思います。
そして、相続が無かった経験から
私と妹の二人に平等に・・・と考えているものと思われます。
でも私は
父が今まで働いて得たお金も、今の年金も
自分たちの努力の結果なので
私たちに残そうとはせず、全部使って残りの人生を楽しんで欲しいと思います。
月に1万円ほどのわずかな贈与は、
金額の大小では無く
父と母の気持ちの集大成なので本当に有り難いお金です。
年金も全部使って欲しいと思うのは本心ですが、
その中の一部をわずかでも私と妹に分けようと思ってくれている、その気持ちを頂くことで
二人の人生がより良いものになると思うので
感謝して有り難く頂こうと思います。