人生いろんなことがありますね。
若い頃の私は、まさか自分が50代で人生の再スタートを切るとは想像もしていませんでした。
(実際今の時点では生活費をもらってないだけで
他は今までとほぼ同じ暮らしでまだ何も変わっていませんが)
人生に無意味なものは1つも無い
でも考えてみると、
私はあと何年生きるかわかりませんが、
平均寿命まで生きるとしても残り30年以上はあります。
30歳で子宮がんになりましたが、早期発見で命拾いをし
今の自分がこんなに元気に働けていることを奇跡のように思います。
人生いろんなことがありますが、
今までを振り返ってみると楽しいことばかりで、
病気になっても、夫の転職で収入が激減しても、
そのときは落ち込んだとしても、全体で見ると充実した幸せな人生を送って来られたと思います。
ガンになった時は家族のありがたさ、息子達の可愛いさが救いだったし、
収入が激減したことによって、
生活の色んな工夫が身についたり、お金に関するたくさんの知識を得たりすることが出来ました。
色んな経験が人を強くしてくれることが身にしみて分かりました。
前向きに再スタートする
このたびの離婚話は私の人生に新しいスタートを与えてくれます。
新しいスタートと言っても、
今までどおり働いて、息子と一緒に今までと同じ家で暮らしていくので
表向きは何も変わりはありませんが、
大きく変わるものが一つあります。
それは私の心です。
確かにパート給料の9万円で暮らしていくのは大丈夫かな・・・と心配ですが、
それでやって行けるか、やって行けないかは自分次第。
今までのように夫が原因の不安ではありません。
今までは私がいくら節約しても、いくら働く時間を増やしても
その努力はいくら積み重ねても積み重ねても
底なし沼のように底が無くいつもとても辛い思いをしました。
努力が報われないので不安はどんどん大きくなりました。
でもこれからは自分が自分のために努力するだけの
シンプルな考えで生きていくことが出来そうです。
もしその努力の結果が思うように表れなかったとしても
また同じように自分が自分のために、どう工夫したら結果が出るのか?
どのような努力をすれば良いのか?
等、自分が必要と判断する物だけを、これまたシンプルな思考で受け止めていこうと思います。
自分を最優先させようと思った理由
今回こういうことを思った理由は、
夫が引っ越し先で使うために買ったガスコンロ。
引越し先が狭くてそのガスコンロが置けないと言い出したことが原因です。
返品期間が過ぎてから気が付いたそうで、この家で使って欲しいと言ってきました。
でもこの家はシステムキッチンなので置き型のガスコンロは使えません。
その話を夫から聞いたとき、
「何とか夫を助けたい。」「どこか買い取ってくれるところを私が探してやろうか。」
「せっかく夫が働いて得たお金が無駄になるのはもったいない。
返品できないならせめてもらってくれる人はいないだろうか。」などと色んな考えが頭の中をぐるぐる回りました。
「ガスコンロも置けないような狭いところで暮らしていけるの?」
「男一人で本当に大丈夫だろうか?」とも思いました。
そう言えば今までもずっとそうでした。
夫に何かあったとき、私は愚痴を言いながらもいつも夫を助けて来ました。
夫がコンセントカバーを壁から引っこ抜いた時のように全てそうでした。
夫のカバーをするために尽くして来ました。
でももう私は疲れてしまいました。
夫を守る責任感で私の気持ちはへとへとです。
だからこれからはシンプルに自分のことを最優先で生きて行きます。
もちろん息子達のことはとても可愛いし大切な存在なので、
息子達が困ったときは私が親として出来る限りのことはするつもりですが、
息子をさらに強い大人の男にするためには、
むやみに手出しするんじゃなくて遠くで見守ることも大切なのは分かっています。
だからいざという時以外は息子達のことは息子たちに任せようと思います。
夫のガスコンロのことは、私はもう放っておくつもりです。
同じ放っておくにしても、息子を放っておく理由と
夫を放っておく理由には決定的な違いがあります。
でもこれも私の明るい未来への再スタートのためです。
29年間も夫のために一生懸命努力してきたんだから、
もうそろそろ卒業しても良い時期でしょう。